環境負荷をなるべく小さくすることを目的とした住宅のことをエコ住宅と表現するようになりました。
日本の住宅は20〜30年を目安に建て替え時期を迎える建物のスペックが標準的なものとされていました。
家は解体の際には多くの廃棄物をつくり、建てる際には多くの森林資源を使用することとなります。
エコロジーという視点から考えれば、こういった住宅のつくり方を続ければ地球環境へ多大な負荷をかけることになります。
環境に配慮した家づくりでは、最初から長い期間建替えをしないことや、解体後もリサイクルや再利用できることを考慮し、建材を選定することも一つの考え方です。
また、通常の日常生活などにおいても、多くのエネルギーが消費されています。
環境に配慮した省エネルギー化について、エコ住宅では様々な自然環境を利用した取り組みがなされています。
1.パッシブソーラー 機械などの装置に頼らず、建物自身の断熱性、空気の流れや通風などで自然エネルギーを建物に取り入れ、暖かさや涼しさの効果をあげる。
2.太陽光エネルギー利用 ソーラーシステムや太陽熱温水器を使い、太陽エネルギーを熱的に利用し給湯や冷暖房に利用。
太陽光を電気エネルギーに変換して、直接電気として利用。
3.屋根・壁面の緑化 屋上緑化により建物への直射日光による気温上昇を抑える。
壁面や開口部への夏の直射日光に対しては、落葉樹などの植物を利用して日射を遮断する。
冬場には葉が落ちるので、室内に陽射しによる暖かさを取り込むことが可能。
4.雨水・排水の利用 雨水を活用して、洗面所やトイレ、散水などに利用。
また、浴室などの排水をトイレ洗浄水として再利用するシステムもある。
5.地熱利用 地熱は地中から取り出す温度によりいろいろな利用法があるが、50〜150℃の熱水利用としては温泉利用や暖房等に利用される。
6.クリーン輻射暖房 廃材を利用した床下蓄熱システム、安全な材料での給湯床暖房などで室内を暖める。
7.燃料電池 燃料である石油、都市ガス、メタノールから水素を取り出し、酸素と電気化学的に反応させて電気を作る。
現在、非化石燃料である畜産糞尿や生ゴミを水素源とすることが研究されており、近い将来住宅においての利用も大きくなると予想されている。
●エコ住宅については、国が太陽熱利用や太陽光発電のシステム導入など一定の基準を満たした場合に一部を補助する制度や、住宅金融公庫では一定の省エネルギー基準をクリアした工事を実施する場合に最優遇金利(基準金利)の適用、また、基本融資額と同じ金利で割増融資を受けることができます